先日、性格統計学をもとにした伝え方コミュニケーション初級検定セミナーに参加してきました。
>>>性格統計学をもとにした伝え方コミュニケーション初級検定セミナー今回セミナーに参加してみてあたらしい「気づき」があったので、自分のメモも兼ねてシェアさせていただきます。
この「気づき」は、子育て中のパパやママ、上司・部下との関係に悩んでいる人、わたしのようにブログを書いている人、いろいろな人の役に立てるのではないかと思います。
この記事を読んで、なにかひとつでも「気づき」があったら嬉しいです。
セミナーで得た「気づき」
今回のセミナーで得た「気づき」
- 同じ言葉でも、ひとによって受け取り方が違う
- 受け取り方にあわせた「伝え方」をしないと、わかってもらえない
文字にしてみると、あたりまえですよね。
わたしも、もちろん理解しているつもりでした。
でも実際にセミナーを受けてみると、具体的にどんな「受け取り方」があるのか、全然わかっていなかったことに気づきました。
自分の意図と違うニュアンスで受け取られてしまったり、よかれと思って言ったことで相手を怒らせた、同じことを何度言っても動いてもらえない、という経験をしたことはありませんか?
これらは、自分と相手の「言葉の受け取り方」が違うことによって起こっています。
同じ色のワンピースなのに、「白と金」に見える人と、「青と黒」に見える人がいるという話はご存じですか?
上の記事にもあるように、おなじものなのに、ひとによって見え方が違うんですよね。
言葉の受け止め方がひとによって違うのはわかりますが、物の見え方まで違うのは結構衝撃でした!
言葉の受け取り方は大きく分けて2種類ある
言葉の受け取り方には「希望型」と「慎重型」の2種類があります。
きれいになるから磨こうね
虫歯にならないように磨こうね
どちらも「ハミガキ」についての声かけです。
「きれいになるから磨こうね」が希望型、「虫歯にならないように磨こうね」が慎重型です。
どちらの方がやる気になりますか?
わたしは「虫歯にならないように磨こうね」です。
理由は「虫歯にならないように」の方が、より必要性や重要度が高いと感じるからです。
でも「虫歯にならないように」というのが脅されているように感じてしまって、やる気にはつながらない人もいるということを知りました。
このように感じる人に「虫歯にならないように」と伝えても、「なんかいやだな」という気持ちにさせてしまうので、逆効果になってしまいます。
逆にわたしのようなタイプの人に「きれいになるから磨こうね」と声かけをしても、「うーん、面倒だし」という感じで、後回しにされてしまうと思います。
このように、伝えたい相手のタイプにあわせて言葉を選ばないと、行動をしてもらえないということです。
相手に「伝える」ための3ステップ
- 自分自身の伝え方の傾向を知る
- 他の伝え方があることを知る
- 他の伝え方もできるようになる
自分自身の伝え方の傾向を知る
まずは自分がふだん、どのような伝え方をしているかを知りましょう。
お得です | 損はさせません |
満足いただけます | 後悔させません |
うまくいきます | 失敗しません |
楽にできます | 手間がかかりません |
簡単です | 難しくありません |
希望型 | 慎重型 |
左右の言葉は同じ意味ですが、ふだんどちらの言葉を使っていますか?
左側は「希望型」、右側は「慎重型」とわかれていますが、すべてがどちらかに当てはまるわけではなく、伝えることによって違う人、職場や家庭など場所によって違う人などがいるそうです。
他の例では、フライパンを買うときに「お手入れかんたん(希望型)」と「焦げつかない(慎重型)」どちらが響くか?などがありました。
普段どちらの言い回しをしているか、まずは自分自身の伝え方の傾向を知りましょう。
他の伝え方があることを知る
自分自身の伝え方の傾向がわかったら、次は「他の伝え方」を学びます。
実際に上の「希望型・慎重型」の表を読み上げてみると、普段使わない伝え方(=自分に響かない言葉)は、少し言いにくかったり言葉がパッと出てこないと思います。
この「パッと出てこない」言い回しがスムーズにできるようになれば、自分とは受け取り方が違う人にも思いをうまく伝えたり、誤解なく受け取ってもらえますよ。
他にもこんな言い回しがあります。
丈夫です | こわれません |
軽いです | 重くありません |
間に合います | 遅れません |
安心です | 心配ありません |
希望型 | 慎重型 |
ふだんの生活で、使う言葉にはどんな言い回しがあるか、今までうまく伝えられなかった場面ではどんな言い方をすればよかったか、考えてみると今後のコミュニケーションに活かすことができますね。
他の伝え方もできるようになる
他の伝え方があることを知って、実際にどのような言い回しがあるか考えたら、あとは実践です!
言い方を変えてみて、相手がどのように行動するかみてみましょう。
大切なのは、相手がどういう受け取り方をするかを考えることです。
「希望型・慎重型」の他にも、「丁寧に1から説明してほしい人・結論から聞きたい人」に分類できるそうです。
相手がどのタイプかわからない、またはどちらのタイプも存在する(ブログや広告など)場合は、両方の言葉を入れると良いそうです。
先ほどのフライパンの例で言うと「焦げつかずお手入れかんたん」というイメージですね。
「焦げつかない」が響く人、「お手入れかんたん」が響く人、どちらのタイプにも納得してもらえるので、2倍のひとにリーチできることになります。
伝え方の注意点
「好意の互恵性」と「嫌悪の返報性」
「好意の互恵性」と「嫌悪の返報性」という言葉があります。
好意の互恵性は、相手が自分に好意を持っていることがわかると、自分も相手に好意を持つようになること。
嫌悪の返報性は、こちらが相手を嫌っていると、相手からも嫌われることです。
自分にとって嫌な言い方をされたときは、「相手は自分とはタイプが違うひと」と考えて、苦手意識を持たないように切り替えると良いですよ。
苦手意識を持つと嫌悪感が相手に伝わり、「嫌悪の返報性」によって相手も自分に嫌悪感を持つので、受け入れてもらいにくくなるからです。
反対に好意を持った相手からの話は受け入れてもらいやすいので、自分から好意を示すことで意見を聞いてもらいやすくなることがわかりますね。
一度断られても受け入れてもらうコツ
ひとにお願いしたり、誘ったけど断られてしまったとき、どうしていますか?
どうしても受け入れてほしいときは、時間を置いてチャレンジしてみると成功率が上がりますよ。
ひとはあたらしい情報や未知の情報を聞いたとき「守りの本能」が働くので、受け入れない選択をする傾向があるそうです。
でも時間の経過とともに情報と感情が分離されて、感情(守りの本能)よりも情報の内容が大きくなっていきます。
「仮想通貨の話をはじめて聞いたとき、なにそれあやしい!と思ったけど、後から気になって調べた」みたいな感じですね。
時間が経って気になってきたタイミングで、もう一度話してみるとあっさりOKをもらえたりします。
一度断られても、時間を置いてチャレンジしてみましょう。
まとめ
性格統計学をもとにした伝え方コミュニケーション初級検定セミナーを受けて学んだことや、「気づき」についてまとめました。
伝え方のコツは、
- 自分自身の伝え方の傾向を知る
- 他の伝え方があることを知る
- 他の伝え方もできるようになる
伝え方の注意点は、
- 「好意の互恵性」と「嫌悪の返報性」を意識する
- 一度断られても、時間を置いてチャレンジ
でした。
自分の伝え方の傾向と相手の受け止め方のちがいを知ることで、コミュニケーションを円滑にしていけると良いですね。
ちなみに、性格統計学をもとにした伝え方コミュニケーション初級検定セミナーは140分の動画講義のあとに検定を受けると、履歴書に書けるコミュニケーションの資格を取ることもできますよ。
履歴書に書くことで、面接時の話のネタにもなりそうですね!